ヴィンテージ万年筆を始め、ニブポイントが減ってしまった万年筆。
不慮の事故などでニブポイント脱落等してしまった万年筆。
これらの修理修復のご案内です。
当社では、有償サービスとして主にヴィンテージ・ペンを末永くご使用頂ける為に、オノトプランジャー修理
や、ゴムサック交換、各部破損の修復などを数多く手がけておりますが、新たなサービスと致しまして
今回、「ニブポイント修復」を加える事になりました。
そもそもメーカー出荷時のニブポイントは、ペン先すり割り前にペンポイントを「アーク溶接」にて接合
しております。現在はレーザー溶接なども用いられています。
万年筆全盛の頃には、このペンポイント(イリジウム合金など)を、再接合する為の
「ニブ・ウェルダー」なる溶接機が有り、文房具店に依頼すれば修理可能でした。
ところがアーク溶接では、時としてニブポイント溶接時に「巣」が入ってしまい、又、その後のすり割り
、研ぎ出し如何では、なかなか思ったような滑らかな感触が出ない場合も有ります。
当社では多岐に渡る「彫金技術」の蓄積があります。それらを駆使して、このたび完全なる修復の
目処が立ちました。
ところが、ニブポイントに適したイリジウム合金の製造が非常に困難です。
こちらに付きましては、ビッカース硬度HV280と言うイリジウム合金を開発。通常のニブポイントが
HV240程度ですので、硬度は同等以上。
もちろん、ヴィンテージに限らず、ニブを取り外せる万年筆であればこのサービスをご利用頂けます。
ヴィンテージでも現代のペンでも製造時の「巣」などにより、幾ら調整しても書き味の良くならない
ペンも存在します。そのようなニブにも非常に効果的です。

ご依頼をお受けできるのはニブ取外し可能な万年筆に限ります。
ご依頼時に字幅をご指定下さい。但し、例えばFからBへの変更など、大幅に字幅変更が
ある場合、インクの供給量調整(インクフロー調整)も必要になる場合もございます。
その際、ペン芯のモディファイも必要になりますのでご注意下さい。ペン芯モディファイを必要とする
インクフロー調整は¥5400から、となります。
又、特別な研ぎ出しは以下のとおりです。
長刀研ぎ(M〜Bサイズの間を推奨)・・・・・・上記価格プラス¥5400
クーゲル形状

このような極端な形状も可能。但しキャップに収まる長さで無いと無理です。
上記価格プラス¥8640
その他、出来る限りのご要望にはお答えいたしますので、何なりとお問合せ下さい。
※但し、形状、状態により出来ないニブも有ります。
|